3月の演奏スケジュール

2013/02/20 at 09:16

piano-lake

3月のスケジュール(前月→
1(金)
Jesse James 福生店 042-551-4222
w/上西千波(vo)
2(土)
そるとぴーなつ  (江古田)  03-3993-3400
Jam session host w/古西忠哲(b)公手徹太郎(ds)
6(水)
P’s Bar  (池袋)  03-5391-3365
w/吉野ミユキ(as)矢野伸行(b)
7(木)
サムデイ(新橋)03-3536-1777
w/高瀬龍一(tp)伊勢秀一郎(tp)古西忠哲(b)
8(金)
Lady Day (練馬春日町)03-3998-0660
w/続木Brothers+八月薫子(vo)
11(月)
Bar Bar Bar  (関内)  045-662-0493
w/Saya(vo) megasameta Trio/河原秀夫(b)関根英雄(ds)
14(木)
あ・うん  (新宿)  03-5386-6063
w/池田聖子(vo)村山恭子(vo)
15(金)
そるとぴーなつ  (江古田)  03-3993-3400
吉野ミユキ Happy Birthday Live
w/吉野ミユキ(as)矢野伸行(b)正清泉(ds)
16(土)
h.s.trash  (市川)  047-323-5066
w/続木Brothers+辻邦博(g,vo)
21(木)
Mugen  (銀座)  03-3573-0280
w/
吉野ミユキ(as)矢野伸行(b)
22(金)
ドルフィー  (桜木町)  045-261-4542
w/原幸子(vo)井上淑彦(ts/ss)
23(土)
アリエス(御徒 町)03-3831-0523
w/日比恭子(vo)新岡誠(b)
26(火)
Sometime  (吉祥寺)  0422-21-6336
megasameta Quartet/向井滋春(tb)古野光昭(b)安藤正則(ds)
29(金)
ニューオリンズ  (千葉 八千代台)  047-484-4271
w/
吉野ミユキ(as)矢野伸行(b)公手徹太郎(ds)
31(日)
ブージー・ミュース  (大久保)  03-3362-4766
w/難波伸子(vo)柴崎明美(vo)矢野伸行(b)公手徹太郎(ds)

H.H.C.B.13rd Live@Sometime

2013/02/12 at 14:49

blue light ヴァレンタインデーの頃、一年に一度だけ集まって演奏する昔からの仲間がいます。吉祥寺Sometimeでハッピー・ヴァレンタイン・ウィークの企画で、ソウル、R&Bな一夜をやりたいと、ちょうど2000年にスタート。この”Happy Hearts Club Band”は今年で13回目、つまり13年目! 同窓会みたいなもので、お互いの顔を見るだけで嬉しくなってしまいます。メンバーは、ウォーネル・ジョーンズ(vo,e-b)後藤輝夫(sax)西山”HANK”史翁(g)コモブチ樹一郎(e-b)鶴谷智生(ds)。 今年は2/11(月)にやりました。それぞれの出す音、存在感が素晴らしいかった!バンドのアンサンブルは、まとまっているようで無茶苦茶スリリング、どうなるか全く予断を許しません。かけがえのない音楽仲間であると同時に、「この人達、すごい!」と、一緒にやりながら舌を巻いてしまいました。こんな強力メンバーが、よくもまあ集まったものだと感心しています。

今年のLiveは多分、この一回だけ。ずいぶん先になりますが、よければ是非、来年2月某日、吉祥寺Sometimeにお運び下さい!

雪の中、白隠に会う

2013/02/07 at 11:51

hakuin01  白隠展@東急Bunkamura を見てきました。天候が悪かったので入場者が少なく、ゆっくり観れたのは何よりでした。 私事で恐縮ですが、10代に読んだ「臨済録」が蘇ってきました。分別を切り裂く一刀両断の気合い、心そのものを吹き飛ばす明晰、一期一会にほとばしる悟境の一閃。スリリングな臨済禅の一端に強烈な衝撃を受け、その後の私の人生に多大な影響を与えた一冊です。同じ強烈さが白隠の書画に溢れていました。まるで公案ように、こちらに投げつけてくる気迫は、白隠その人が「言えっ!」と迫り来るようで、観ている私もなかなか大変でした。荒唐無稽な考えですが、白隠の絵を何枚か家に掲げて、朝に夕にじっと対峙したいと思いました。そうしていると、ある時、本当にぎりぎりの肝要がわかりそうな、そんな絵達でした。

白隠の書画には存在の根底を揺さぶる力があり、表現としても作品としても並外れていることは一目瞭然ですが、画家、書家などによる「芸術作品」とは全く異質、一瞬に表現を突き抜け、目の前に白隠がこちらをじっと見つめています。正に彼はとんでもない人物でした。 白隠と一期一会。

いつか、白隠のようにピアノを弾くことができたら‥‥‥。

1月 megasameta@Sometime

2013/01/31 at 13:44

Light071/30(水)の megasameta Quartet@吉祥寺Sometimeは、以前からご一緒したいと念願していた、浜崎航(ts,fl)。今回ベーシストは佐藤”ハチ”恭彦。そしてレギュラーの安藤正則(ds)

この晩は手放しで楽しい一夜となりました。 ハチ君は最近アンプを通さずに生音がポリシー、その分バンドの音量はいつもより随分小さめ。しかし、安藤君の抜群のコントロールで、一番いい、ジャストフィットのダイナミックスとなりました。同時に繊細な緊張感があって、いつもと方向性が全く違うバンドカラーとなり、面白かったです。 安藤君には剛柔の幅があり、しなやかで瞬発力のある感性が素晴らしい! 以前からハチ君の才能には敬服していましたが、なんか一皮むけた感じで、全ての面ですごく自然で自在なベースを弾いてました。彼には抜きん出たハーモニー感覚があって、“Ana Maria”のベースソロ、今まで一度も聴いたことない、自由で見事なソロ。バッキングしながら思わず聴き惚れてしまいました。う~~~ん! 浜崎君はまだ30代なのに、既にテナーの音に風格があります。4~5年前、あるお店で初めてやったときからそれを感じ、魅力的でした。一晩やってわかったのは、彼の人間性におおらかな器があり、それが音ににじみ出ているのでした。彼が吹いているだけで、バンド全体がすごく気持ちのいい音楽となります。正に大器の人ですね。また、このメンバーと一緒にやりたいと強く思いました。

演奏曲目は:

1st
Out Of Nowhere
Straight No Chaser
Emily
Recorda Me
Infant Eyes
Speak Low
 
2nd
Ana Maria (Pf Trio)
Without A Song
Blue Monk
Batida Diferente
Soul Eyes
Firm Roots
 
encore
Someday My Prince Will Come
 

2月@吉祥寺Sometime、 megasameta Quartetはお休み。その代わり、2/11(月)、ウォーネル・ジョーンズ(vo) 後藤輝夫(sax) 西山”HANK”史翁(g) コモブチ樹一郎(e-b) 鶴谷智生(ds)との年に一度のスペシャル・ユニット「H.H.C.B.」でR&Bな一夜をお届けします。 3/26(火)、向井滋春(tb)をプロントにmegasameta Quartetです。

冬に咲くバラ

2013/01/30 at 13:47

bara我が家のベランダは夏はハーブでジャングルの様相を示していましたが、何と、バラは去年の春からずーっと花が咲き続け、いまだに花が絶えることなく越冬しています。こんなことって「有り」?

ブション/京都寺町 フレンチ

2013/01/29 at 13:42

bouchon私の実家から寺町通りを南へ歩いて4分。パリ街角の食堂をそのまま持ってきた、そんなお店が「ブション」。決してワンランク上などではなく、どこにも背伸びはありません。文字通り普段遣い。パリジャンが毎日食べている気楽な味で、当たり前が、当たり前であることの喜び。京都在住のフランス人達もよく来ます。寺町に帰省すると、足が向いてしまいます。家の近くにこんなのが1軒あるといいなあとつくづく思うお店。

2月の演奏スケジュール

2013/01/28 at 20:07

PerformanceFlying-Piano

2月のスケジュール
1(金)
ダフネ(鎌倉)0467-24-5169
w/直居隆雄(g)斎藤誠(b)関根英雄(ds)
2(土)
Blue Moon  (三鷹)  0422-47-1662
Jam Session Host w/古西忠哲(b)
5(火)
ブージー・ミュース  (大久保)  03-3362-4766
w/吉野ミユキ(as)矢野伸行(b)
7(木)
Ami’s Bar (銀座)03-3573-5766
Duo! w/清水秀子(vo)+阿見紀代子(vib)
8(金)
シュガーヒル  (草加)  048-927-7489
w/
吉野ミユキ(as)矢野伸行(b)
11(月)
Sometime  (吉祥寺)  0422-21-6336
“Happy Valentine” R&B Night w/H.H.C.B.
ウォーネル・ジョーンズ(vo)後藤輝夫(sax)西山”HANK”史翁(g)
コモブチ樹一郎(e-b)鶴谷智生(ds)
12(火)
オルガンジャズ倶楽部  (沼袋)  03-3388-2040
w/続木Brothers+辻邦博(g,vo)
14(木)
あ・うん  (新宿)  03-5386-6063
w/松平幸子(vo)篠塚恵津子(vo)
15(金)
スワン  (所沢)  042-924-4230
w/吉野ミユキ(as)矢野伸行(b)正清泉(ds)
16(土)
マンハッタン  (阿佐ヶ谷)  03-3336-7961
w/
吉野ミユキ(as)矢野伸行(b)正清泉(ds)
17(日)
P’s Bar  (池袋)  03-5391-3365
w/続木Brothers+辻邦博(g,vo)
20(水)
セロニアス  (東中野)  03-3365-0572
w/
吉野ミユキ(as)矢野伸行(b)
21(木)
よいどれ伯爵  (関内)  045-261-0272
w/沖野ゆみ(vo)
22(金)
サテンドール (六本木)03-3401-3080
w/吉野ミユキ(as)高橋里実(as)守谷美由貴(as)矢野伸行(b)公手徹太郎(ds)  
23(土)
Nica’s  (町田)  042-729-8048
w/向井滋春(tb)仲石祐介(b)吉岡大輔(ds)
26(火)
16:30
北社会保障病院 1F ロビー  (赤羽) 03-5963-3311
w/高瀬龍一(tp)古西忠哲(b)
26(火)

あ・うん  (新宿)  03-5386-6063
w/正木まどか(vo)オクリー(vo)
27(水)
パール・バー  (新宿)  03-3354-7577
w/琴音(vo)

大晦日@京都拾得

2013/01/19 at 12:14

omisoka@jittoku01

京都寺町に私の実家があります。ここ数年、大晦日に豊田勇造(vo,g)君と、その京都の拾得で一年最後のLiveをするのが恒例となっています。かといって、カウントダウンなどはなし。演奏する私達もお客さんも、もう若者ではありません。リラックスして一杯やりながら、年の瀬のひと時を、和やかに過ごす集まりです。9時過ぎにLiveは終わり、後はみんなで飲み会。こういう気楽な年越しがいいですね。<拾得と勇造君そして私→

omisoka@jittoku02

京都の大晦日は、ことのほか静かに暮れていき、11時半をまわると、やがて遠くから「ご~~~ん、ゴ~~ン」、いろんな音色の除夜の鐘です。毎年、これが聴こええくると、何だかしみじみした気持ちになります。

京都に生まれて良かったと思うこの頃。

12月 megasameta@Sometime

2012/12/31 at 14:45

Light0512/10(土)のmegasameta Quartet@吉祥寺Sometimeは、私の尊敬する山口真文(ts)、そしてレギュラーの古野光昭(b)安藤正則(ds)。真文さんと演奏する時、この人の音楽に対する姿勢に本当に頭が下がります。この日はステージの時間の経つのがはやく、1セット1時間15分見当で曲順を組み立てていたのですが、1回目も1時間半、2回目は1時間半超のセット。このバンドは「濃い演奏」なので、お客さんも聴き疲れかと思い気や、アンコールまでいただきました。最後までご清聴ありがとうございました。

演奏曲目は:

1st
I Remember You
Solar
Chan’s Song
All Blues
I Thought About You
Foot Prints (4/4)
 
2nd
So In Love (Pf Trio)
I’ll Close My Eyes (Duo w/山口)
Travels
500 Miles High
Miyako
Black Nile
 
encore
Someday My Prince Will Come
 

次回の megasameta Quartet@吉祥寺Sometimeは1/30(水)。フロントに若手サックス奏者、浜崎航を迎えます。浜崎君は一度ちゃんとご一緒したいと、以前から密かに注目していた逸材です。乞うご期待!

マイルスに教えられた事 その2

2012/12/31 at 14:02
←マイルすに教えられた事その1

birth of cool

マイルスを語る時、”Cool”(クール)という言葉がキーワードだと思います。この英単語の口語的語感は単に「冷静」というだけでなく、知性的、洗練された、というニュアンスに加え、「いかす」つまり、何よりもかっこよくなければなりません。 マイルスはワン・アンド・オンリーというだけでなく、いつの時代も常にジャズ界のトップランナーとして君臨し続け、時代の節目にバンドのスタイル驚く程変化させてきました。そのどれを聴いても一貫して “Cool” な音楽をやろうとするマイルスの姿勢が感じられるのです。

活動初期、マイルスは新進トランぺッターとしてパーカーのバンドにも在籍、ニューヨーク・バップ・シーンのど真ん中にいたわけです。周りにはクリフォード・ブラウン、ディジー・ガレスピー等、すごいトランぺッターが目白押し。全く個人的な推測ですが、音も貧弱、テクニックも大したことのないマイルスは、相当コンプレックスを感じていたのではないかと思います。(実際パーカーとの録音を聴くと、聴き劣り感は否めません。) ビーバップの演奏は、弁論大会の雄弁みたいで、すごい勢いでフレーズを吹きまくる、熱気あふれるアドリブ合戦です。圧倒的な個人技を誇る奏者がひしめく土俵で、同じ事をやっていたら勝てる訳がないとマイルスは考えたに違いありません。 悩んだ末、彼の出した答えが、アルバム “Birth Of Cool” だったと思います。個人技、アドリブ中心と正反対の方向性、つまり9人編成の緻密で洗練されたアンサンブル。そして熱に浮かされたビーバップの “Hot”とは真逆、知性的で冷静な音空間。何よりもそこには明確で意識的な「スタイル」がありました。

録音に参加したミュージシャン達はその後ウエスト・コーストを中心に「クール・ジャズ」というジャズのスタイルを作っていきます。 しかし、マイルス自身のアルバムを聴くと、このクール・ジャズの一派とは全く一線を画した空気があります。マイルスにとって”Cool”とは、単に冷静、知性的な演奏という表面的な事ではなく、意識面での、音楽や物事に対するアティテュード(意識の姿勢、態度)を意味していたのだと思います。ビーバップの演奏家達にコンプレックスを持っていながらも、”Hot”で汗だくなそのスタイルが、田舎っぽくダサイと感じていたマイルスは、同時に、ずば抜けて冷静で洗練された知性と感性が、自分に備わっている事を強く自覚していたと思います。その目覚めた意識を形に表現することこそ「”Cool”=かっこいい」と、そして、それができる自分の存在そのものが”Cool”なんだと、彼はそう言いたかったのではないかと想像しています。このアルバムはマイルスがワン・オヴ・ゼムからワン・アンド・オンリーへ一歩踏み出した記念碑と言えるでしょう。彼のどのアルバム、何を聴いても、「オレの音楽は違うだろ?こんな芸当はオレだからできる」とささやく彼の声が聞こえる気がしきます。こんなに自覚的な強い自己意識を持ち、それを意識的に表出してきた男は、ジャズの世界では、他に知りません。<マイルスに教えられた事その3に続く>