3月 megasameta@Sometime

2013/03/31 at 12:53

Light083月のリーダーライブ@吉祥寺Sometimeは、26(火)、おなじみ向井滋春(tb)をゲストにレギュラーの古野光昭(b)安藤正則(ds)で演奏しました。その日、サッカーWカップ最終予選、対ヨルダン戦があり、お客さんの入りはイマイチでしたが、ホットでスリリングな聴き所満載の演奏内容になりました。演奏が出来事性を帯びる瞬間が随所にあり、私自身わくわくしました。

ちなみに結局、対ヨルダン戦は、1-2で日本の負け。 残念!

 

 

演奏曲目は、

1st
Out Of Nowhere
All The Things You Are
Bluesette (Bossa)
All Blues
You’ve Changed
Speak Low
 
2nd
Travels (Pf Trio)
Without A Song
Up Jumped Spring
Batida Diferente
I Thought About You
Bolivia
 
4月@Sometimeは、4/29(祝・月)で、山口真文(ts)古野光昭(b)安藤正則(ds)のカルテットです。お運びお待ちしています。

Pro Toolsを買ってしまった

2013/03/18 at 02:30

protools

ChickenShack活動再開で、電気楽器や、音楽制作関係の機材を使う必要が生じました。ここのところ、ずっとアコースティック・ピアノに専念してきて、気がついたら、早いもので15年。その間、電気関係は全く触らず、関心も向けていませんでした。最近の状況はどうなってるかと、大手の楽器屋に行ったり、ネットで情報収集。それで分ったことは、この15年でもの凄い進化していて、自分が浦島太郎になっていることでした。とりあえず、最新のキーボードを手に入れることにして、昨年、ヤマハの「MOX8」を購入。エレピの音がチキンシャック時代に使っていたのと同じ傾向の音色だったのが、一番の理由です。このキーボード、出来ることが多すぎて、ある程度使いこなすには相当勉強が必要ですが、まだ全然だめです。(マニュアルを読むのがしんどい!)

そして、今月、ついに「Pro Tools 10」を購入!これがまた、強力兵器。音楽録音制作に関わる機能全てが網羅されたソフトと行っても大げさではありません。簡単に言えばコンピュータがレコーディングスタジオになってしまうのです。 チキンシャックの新譜制作で、キーボードのオーバーダブが自宅で出来たら、と思っての購入ですが、このソフト、超複雑! しかし、使い始めないといつまでたっても分らないので、とりあえず新曲の構想を、プリプロダクションとして作ってみることにしました。MOX8に繋ぎ、マニュアルと首っ引きで、まずはMIDIの打ち込みからです。もともと私は機械には疎く、加えて15年のブランクは致命的、ひとつのプロセスにもうんざりする程時間がかかり、うんうんうなりながら、頭から湯気が出てます。朝から始めてもあっという間に深夜!そんなこの頃です。

年寄りの冷や水にならないよう気をつけ!!

ChickenShack 今年もLive決定!

2013/02/27 at 11:11

chickenshack@Blue Note Tokyo 12/03/30〜31昨年3月、大盛況だったチキンシャックのリユニオンLiveから引き続き、今年(2013年)もLiveが決まりました。とり急ぎスケジュールのみお知らせします。

6/11(火)大阪ビルボード
6/13(木)& 14(金)東京ブルーノート 
 
今回は、多くのチキンシャックアルバムに、ヴォーカリストとして参加してくれていたウォーネル・ジョーンズがベーシストとして参加。 実は、以前、松田聖子ちゃんのツアーバンドを務める等、タイトなグルーブで定評の優れたベーシストなのです。もちろん彼の渋い歌も聴けますよ。ドラムの鶴谷智生とのコンビネーションも楽しみ。乞うご期待!

この3日間限定、是非ぜひお運び下さい。よろしくお願いしま~~す!

・そうそう、昨日こんな「レア物→」を見つけてしまいました。みんな若かった!

H.H.C.B.13rd Live@Sometime

2013/02/12 at 14:49

blue light ヴァレンタインデーの頃、一年に一度だけ集まって演奏する昔からの仲間がいます。吉祥寺Sometimeでハッピー・ヴァレンタイン・ウィークの企画で、ソウル、R&Bな一夜をやりたいと、ちょうど2000年にスタート。この”Happy Hearts Club Band”は今年で13回目、つまり13年目! 同窓会みたいなもので、お互いの顔を見るだけで嬉しくなってしまいます。メンバーは、ウォーネル・ジョーンズ(vo,e-b)後藤輝夫(sax)西山”HANK”史翁(g)コモブチ樹一郎(e-b)鶴谷智生(ds)。 今年は2/11(月)にやりました。それぞれの出す音、存在感が素晴らしいかった!バンドのアンサンブルは、まとまっているようで無茶苦茶スリリング、どうなるか全く予断を許しません。かけがえのない音楽仲間であると同時に、「この人達、すごい!」と、一緒にやりながら舌を巻いてしまいました。こんな強力メンバーが、よくもまあ集まったものだと感心しています。

今年のLiveは多分、この一回だけ。ずいぶん先になりますが、よければ是非、来年2月某日、吉祥寺Sometimeにお運び下さい!

1月 megasameta@Sometime

2013/01/31 at 13:44

Light071/30(水)の megasameta Quartet@吉祥寺Sometimeは、以前からご一緒したいと念願していた、浜崎航(ts,fl)。今回ベーシストは佐藤”ハチ”恭彦。そしてレギュラーの安藤正則(ds)

この晩は手放しで楽しい一夜となりました。 ハチ君は最近アンプを通さずに生音がポリシー、その分バンドの音量はいつもより随分小さめ。しかし、安藤君の抜群のコントロールで、一番いい、ジャストフィットのダイナミックスとなりました。同時に繊細な緊張感があって、いつもと方向性が全く違うバンドカラーとなり、面白かったです。 安藤君には剛柔の幅があり、しなやかで瞬発力のある感性が素晴らしい! 以前からハチ君の才能には敬服していましたが、なんか一皮むけた感じで、全ての面ですごく自然で自在なベースを弾いてました。彼には抜きん出たハーモニー感覚があって、“Ana Maria”のベースソロ、今まで一度も聴いたことない、自由で見事なソロ。バッキングしながら思わず聴き惚れてしまいました。う~~~ん! 浜崎君はまだ30代なのに、既にテナーの音に風格があります。4~5年前、あるお店で初めてやったときからそれを感じ、魅力的でした。一晩やってわかったのは、彼の人間性におおらかな器があり、それが音ににじみ出ているのでした。彼が吹いているだけで、バンド全体がすごく気持ちのいい音楽となります。正に大器の人ですね。また、このメンバーと一緒にやりたいと強く思いました。

演奏曲目は:

1st
Out Of Nowhere
Straight No Chaser
Emily
Recorda Me
Infant Eyes
Speak Low
 
2nd
Ana Maria (Pf Trio)
Without A Song
Blue Monk
Batida Diferente
Soul Eyes
Firm Roots
 
encore
Someday My Prince Will Come
 

2月@吉祥寺Sometime、 megasameta Quartetはお休み。その代わり、2/11(月)、ウォーネル・ジョーンズ(vo) 後藤輝夫(sax) 西山”HANK”史翁(g) コモブチ樹一郎(e-b) 鶴谷智生(ds)との年に一度のスペシャル・ユニット「H.H.C.B.」でR&Bな一夜をお届けします。 3/26(火)、向井滋春(tb)をプロントにmegasameta Quartetです。

大晦日@京都拾得

2013/01/19 at 12:14

omisoka@jittoku01

京都寺町に私の実家があります。ここ数年、大晦日に豊田勇造(vo,g)君と、その京都の拾得で一年最後のLiveをするのが恒例となっています。かといって、カウントダウンなどはなし。演奏する私達もお客さんも、もう若者ではありません。リラックスして一杯やりながら、年の瀬のひと時を、和やかに過ごす集まりです。9時過ぎにLiveは終わり、後はみんなで飲み会。こういう気楽な年越しがいいですね。<拾得と勇造君そして私→

omisoka@jittoku02

京都の大晦日は、ことのほか静かに暮れていき、11時半をまわると、やがて遠くから「ご~~~ん、ゴ~~ン」、いろんな音色の除夜の鐘です。毎年、これが聴こええくると、何だかしみじみした気持ちになります。

京都に生まれて良かったと思うこの頃。

12月 megasameta@Sometime

2012/12/31 at 14:45

Light0512/10(土)のmegasameta Quartet@吉祥寺Sometimeは、私の尊敬する山口真文(ts)、そしてレギュラーの古野光昭(b)安藤正則(ds)。真文さんと演奏する時、この人の音楽に対する姿勢に本当に頭が下がります。この日はステージの時間の経つのがはやく、1セット1時間15分見当で曲順を組み立てていたのですが、1回目も1時間半、2回目は1時間半超のセット。このバンドは「濃い演奏」なので、お客さんも聴き疲れかと思い気や、アンコールまでいただきました。最後までご清聴ありがとうございました。

演奏曲目は:

1st
I Remember You
Solar
Chan’s Song
All Blues
I Thought About You
Foot Prints (4/4)
 
2nd
So In Love (Pf Trio)
I’ll Close My Eyes (Duo w/山口)
Travels
500 Miles High
Miyako
Black Nile
 
encore
Someday My Prince Will Come
 

次回の megasameta Quartet@吉祥寺Sometimeは1/30(水)。フロントに若手サックス奏者、浜崎航を迎えます。浜崎君は一度ちゃんとご一緒したいと、以前から密かに注目していた逸材です。乞うご期待!

マイルスに教えられた事 その2

2012/12/31 at 14:02
←マイルすに教えられた事その1

birth of cool

マイルスを語る時、”Cool”(クール)という言葉がキーワードだと思います。この英単語の口語的語感は単に「冷静」というだけでなく、知性的、洗練された、というニュアンスに加え、「いかす」つまり、何よりもかっこよくなければなりません。 マイルスはワン・アンド・オンリーというだけでなく、いつの時代も常にジャズ界のトップランナーとして君臨し続け、時代の節目にバンドのスタイル驚く程変化させてきました。そのどれを聴いても一貫して “Cool” な音楽をやろうとするマイルスの姿勢が感じられるのです。

活動初期、マイルスは新進トランぺッターとしてパーカーのバンドにも在籍、ニューヨーク・バップ・シーンのど真ん中にいたわけです。周りにはクリフォード・ブラウン、ディジー・ガレスピー等、すごいトランぺッターが目白押し。全く個人的な推測ですが、音も貧弱、テクニックも大したことのないマイルスは、相当コンプレックスを感じていたのではないかと思います。(実際パーカーとの録音を聴くと、聴き劣り感は否めません。) ビーバップの演奏は、弁論大会の雄弁みたいで、すごい勢いでフレーズを吹きまくる、熱気あふれるアドリブ合戦です。圧倒的な個人技を誇る奏者がひしめく土俵で、同じ事をやっていたら勝てる訳がないとマイルスは考えたに違いありません。 悩んだ末、彼の出した答えが、アルバム “Birth Of Cool” だったと思います。個人技、アドリブ中心と正反対の方向性、つまり9人編成の緻密で洗練されたアンサンブル。そして熱に浮かされたビーバップの “Hot”とは真逆、知性的で冷静な音空間。何よりもそこには明確で意識的な「スタイル」がありました。

録音に参加したミュージシャン達はその後ウエスト・コーストを中心に「クール・ジャズ」というジャズのスタイルを作っていきます。 しかし、マイルス自身のアルバムを聴くと、このクール・ジャズの一派とは全く一線を画した空気があります。マイルスにとって”Cool”とは、単に冷静、知性的な演奏という表面的な事ではなく、意識面での、音楽や物事に対するアティテュード(意識の姿勢、態度)を意味していたのだと思います。ビーバップの演奏家達にコンプレックスを持っていながらも、”Hot”で汗だくなそのスタイルが、田舎っぽくダサイと感じていたマイルスは、同時に、ずば抜けて冷静で洗練された知性と感性が、自分に備わっている事を強く自覚していたと思います。その目覚めた意識を形に表現することこそ「”Cool”=かっこいい」と、そして、それができる自分の存在そのものが”Cool”なんだと、彼はそう言いたかったのではないかと想像しています。このアルバムはマイルスがワン・オヴ・ゼムからワン・アンド・オンリーへ一歩踏み出した記念碑と言えるでしょう。彼のどのアルバム、何を聴いても、「オレの音楽は違うだろ?こんな芸当はオレだからできる」とささやく彼の声が聞こえる気がしきます。こんなに自覚的な強い自己意識を持ち、それを意識的に表出してきた男は、ジャズの世界では、他に知りません。<マイルスに教えられた事その3に続く>

内緒のプロジェクト進行中

2012/12/09 at 23:13

以前の記事「ChickenShackリユニオン無事終了」でもちょっと紹介した内緒のプロジェクトが進行中です。内容はまだ内緒ですが、写真だけアップしますね。乞うご期待!

11月 megasameta w/向井滋春@Sometime

2012/11/13 at 15:19

11/10(土)の megasameta Quartet@吉祥寺Sometimeは、フロントに日本を代表するトロンボニスト、向井滋春、そしてレギュラーの古野光昭(b)安藤正則(ds)。向井さんとは知り合って30年以上のお付き合い。気心が知れていて、いつご一緒しても楽しい演奏となります。この日はこの組み合わせで今まででもベストの一晩でした。向井さんのプレーは勿論、古野さん安藤君も素晴らしかった。その上バンド内の絡みがスゴく自由で、意識的ではなく自然な起承転結が生まれてきました。スポンテニアスなイナタ―プレイとはこういう感じ!お客さんもよく聴いていて下さいました。

この日の曲目は:
 
1st
Out Of Nowhere
Foot Prints
Chan’s Song
Autumn Leaves
Autumn In New York
Firm Roots
 
2nd
Over Joyed (Pf Trio)
I Remember You (Duow/向井)
Batida Diferente
(Summer Night)
Someone To Watch Over Me
Bolivia
 

次回の megasameta Quartet@吉祥寺Sometimeはフロントに私が尊敬するサックス奏者山口真文さんを迎えて、ウエイン・ショーターの曲等をお聴かせします。独特な存在感のある真文さんの演奏は聴きものです。ぜひお運び下さい。