マイルスに教えられた事 その1

2012/10/07 at 18:43

私は中学生の頃から「ジャズ喫茶」に出入りするちょっとませた少年でした。学生寮で先輩がかけていたジャズをいっぺんに好きになり、もっと聴きたいとその先輩に言うと、ジャズ喫茶に連れて行ってくれたのがはじまりでした。タバコと珈琲が入り混じった匂いと、店自慢のオーディオから流れる大音量のジャズ。ゆうに数千枚のコレクションからマスターがかけるLPレコードの音を、珈琲をすすりながらただただ黙って聴くだけのお店。私語など厳禁。「通」じみた雰囲気が大人な感じに思え、中学生の私にはわくわくする経験でした。ジャズ喫茶は、今思えばかなりへんてこな商売ですが、当時はそれで成り立っていたのは面白い時代でした。ともあれ、珈琲一杯で何時間も粘れて、ジャズをしこたま聴けるので、すぐ入り浸るようになりました。当初は何の知識もなく、全く真っさらで聴いていたわけで、勿論ジャズの音楽理論なんかはゼロ。「いったい何だかわかんない」のですが、私の耳にはすごく新鮮で面白い音楽に聴こえました。(可能ならあの頃に戻りたい!)ある日、いつものようにジャズ喫茶で聴いていたら、何枚目かにすごく不思議なジャズがかかりました。それまでに聴いたジャズとは全く異質、まるで宇宙人の音楽のよう。同時に背中がゾクッとする程かっこいい!そのレコードは赤いジャケットで、マスターに確かめたらマイルスの新譜、”Miles Smiles” と教えてくれました。それからしばらく、ジャズ喫茶に行く度にこのアルバムをリクエストしていました。理論も何も知らないので、分析的には何がどうかっこいいのかわからないのですが、何度聴いてもゾクゾクしてしまうのでした。もうこれは買うしかないと、輸入版を扱うレコード店に行ったら、新譜なのでアメリカから取り寄せになると言われ、1ヶ月かそこら経った頃、待ちに待った入荷通知(ハガキ)が来ました。受け取りに行く時のわくわくした気持ちは今も忘れられません。かくして、Miles Smiles は私が初めて買ったジャズのレコードとなりました。(実はその時もう1枚買ったのですが、それは、”Solo Monk“。こちらも強烈なインパクトを受けたレコードでした。)その後、”Sorcerer“、”Nefertiti“とマイルスの新譜が出る度に夢中になりました。ミュージシャン経験を積んだ今聴いても、そのかっこよさは全く色あせてはいません。その上、音楽的にも他の追随を許さないとんでもない内容という事がよくわかります。(少年時代の自分はいい感性してたなと、少しまんざらでもない気持ちになります。)

その後、様々なご縁が重なって、図らずも私はジャズピアニストになってしまいました。なぜ中学時代の事を書いたかと言うと、私のジャズ人生でマイルスから受けた影響、教えられた事は計り知れないのですが、振り返ってみるとマイルスとの出会いは、ジャズ喫茶で初めて聴いた衝撃の Miles Smiles にさかのぼるからです。<マイルスに教えられた事その2に続く→

9月 megasameta w/多田誠司@Sometime

2012/10/02 at 21:58

9/28(金)吉祥寺Sometimeでアルトサックスの多田誠司を迎え、拙リーダーライブをやりました。この日はレギュラーの古野(光昭)さんが熱を出したため急遽、山田晃路(b)にスイッチ、当日急に代役をお願いしたにもかかわらず、何の違和感もなくきっちり演奏してくれました。さすが。ドラムはおなじみ安藤正則(ds)、すごくいい感じでワイルド。カッコイイ。

多田君は相変わらず素晴らく、前回ご一緒した時より進化していました。音色やニュアンス、タイムを自由自在に駆使し、「音のそぶり、ジェスチャー」を効果的に使うアプローチが大変印象的でした。ソロが進行する程に、きわどい所でメイクセンスするエッジィーな瞬間が多々生まれ、インテンポ、インコードなのに、アウト感漲る演奏。今まで聴いた事のない、正に多田ワールド。特筆すべきは、このようなアプローチが行き過ぎると「音の曲芸、サーカス」、はたまた「下品、キワモノ」になりかねませんが、音楽表現を逸脱しない自然な自省があるのが素晴らしく、彼のセンスの良さに感心しました。今、私が注目するイチ押しのサックス奏者です。

この日の演奏曲は:

1st
You Are My  Everythin
Voyage
Maden Voyage
Up Jumped Spring
A Nightingale Sang In Berkley Square
So In Love
 
2nd
Without A Song
Blue Monk
Little B’s Poem
500 Miles High
Darn That Dream
Black Nile
 

megasameta Quartet@Sometime、10月は諸般の事情でお休みとなり、11/10(土)、フロントには日本を代表するトロンボニスト、向井滋春の他、レギュラーの古野光昭(b)安藤正則(ds)で演奏します。ぜひお運び下さい!

山岸潤史そしてニューオリンズな夜

2012/09/19 at 01:11

チキンシャックの盟友の一人、ギタリストの山岸はニューオリンズ在住、地元誌に年間ベストギタリストに選出される等、現地に根ざしてしっかり活躍しています。彼がジョー・サンプル(クルセーダーズで名を馳せたピアニスト)のクレオール・ジョー・バンドの一員として来日、先日ブルーノートのショーに行って来ました。 ザイデコをベースにニューオリンズご当地音楽を詰め込んだバンドでした。ジョーは優れたジャズピアニストですが、半分以上アコーディオンを弾いてました。キーボード(デジタル・ピアノ)を弾く時より、何か楽しそう。ジョーの母親はニューオリンズの人だったので、子供時代に聴いたのは様々なニューオリンズの音楽だったそうです。この歳になった今、自分のルーツの音楽を演りたいという気概が伝わってきました。でも、すごくモダンな音楽性の持ち主なので、彼のバンドはニューオリンズで聴いたザイデコより洗練されスマートかな? そうだとしてもバンドの「楽勝のゆるゆる」感はニューオリンズのクラブギグそのまま。実は山岸がニューオリンズに移るもっと前、4~5年に渡って私自身、あの町に通い詰めた時期がありました。彼らのステージの空気から、当時の色んな情景が記憶に呼び覚され、懐かしくなりました。あの感じは好きやな~~!

山岸ですが、全く違和感なくとけ込んでいるだけでなく、ともすればイージーに流れやすいバンドを、要所要所で締める役割をしっかり果たしていて、さすが。彼のギターソロもすごく良かった。彼がソロを弾く時、気持ちのテンションを上げ、エネルギーをぎゅっとコンプレッションをかけるようにしぼりだしていく感じがあります。音の芯に熱を帯びたフィラメントのような何かがあってそれは彼独特。昔も今も変わりありません。コンパクトなソロパートながら、バンドがクッと盛り上がりアクセントになっていました。他のメンバーから信頼されてるのが傍目からもわかります。同じ仲間として彼を誇りに思い、すごく嬉しくなりました。

私自身もニューオリンズの町と人々の暮らしぶりから少なからず影響を受けたと思います。それを一言でいえば、お金や物がなくても人生を楽しめるんだという事、そのコツみたいなものを学びました。彼らの音楽にもそういう享楽的な心が溢れています。現在私の音楽はかなりストイックな方向性ですが、ストイックであると同時にあの「楽勝ゆるゆる感」も持ち込めたらいいなあと思いました。一見矛盾するようですが、自分にストイックであっても、同時に「根っからの寛容さ」、「結果に対する楽天性」も兼ね備える心境は十分有り得ると思います。難題ですが全ては自分の心の持ち様、これからの目標が一つ新たに増えました。

日本に居ながら、久々にニューオリンズの空気を味わい、色々思うところの多い一夜でした。

バンプレそしてDavid T.のこと

2012/09/04 at 08:59

1990年代にBand Of Pleasure(通称バンプレ)という日米混成バンドをやっていました。メンバーは山岸潤史とDavid T. Walker(デイヴィッド)のツインギターをフロントに、James Gadson(ds,vo)(ギャド)と清水興(e-b)(シミやん)のリズムセクション。R&Bやファンク、ブルース、ゴスペル、ジャズ等、黒人音楽の要素が渾然一体となったインスト・バンドで、ギャドのヴォーカルもフィーチャー。山岸と私が一緒なので、路線としてはチキンシャックと重なりそうなのに、全然違う音世界でした。チキンシャックは世界中探してもあんな音を出すのはあのバンドだけですが、このバンプレも、まぎれもないワンアンドオンリー・バンド!私のプレイも、自然にチキンとまるで違うものになりました。さて、デイヴィッドとギャドは、R&Bの歴史のど真ん中で、数々の伝説を作ってきたミュージシャン。彼らの出す音一つ一つが超リアルで「そのまんまの音」(う〜ん、うまく言えません)。

最初の1年位は一緒に音出す度に、頭を割られるような衝撃の連続でした。この2人とバンドを作り、一つ屋根の下で同じ釜の飯を喰う体験は私にとってかけがえもない宝になりました。そんな2人のアメリカ代表に勝るとも劣らない日本代表は、誰もが認める超凄腕の山岸とシミやん。あれはホントにとんでもないバンドでした。このバンドと出会わなければ、絶対わからなかった事がいっぱいあり、あの4人には感謝してもしきれません。

先日、David T. Walker日本語公式サイトを運営しているウエヤマさんからインタヴューの依頼があり、くだんのデイヴィッドについて様々語ってきました。話していくうちに、ヴィヴィッドに色んな情景が思い出され、まるであのデイヴィッドが目の前にいるような気分におそわれました。その話の内容がサイトに掲載され、ウエヤマさんの素晴らしい編集のおかげで、おもしろい読み物に仕上がりました。ぜひご高覧下さい。→ Something for T. #16

追伸:バンプレもリユニオンやれたらいいなあ〜〜!

8月 megasameta Quartet@Sometime

2012/08/30 at 11:43

月一のリーダーライブ@吉祥寺Sometime、8月29(木)はチキンシャックの盟友、土岐英史(as,ss)をフロントに迎えました。リズム隊はおなじみの古野光昭(b)安藤正則(ds)のレギュラー。土岐さんとストレートなジャズをやるのは久しぶり。彼の音色もプレイもワンアンドオンリー、どこを切っても土岐節でした。しかも、昔より更に磨きがかかり、進化していました。素晴らしい!

私自身は全くロクなものではありません。しかし振り返るとどういう訳か、様々なジャンルのワンアンドオンリーと巡り会う事の多い人生でした。こういうご縁は、たいそう面白く、そこから体で学ぶものは本、言葉の知識の比ではありません。ユニークな方々とのユニークな体験(たいがいは珍道中)を通して学んだ数々が今の自分の全てです。サックスを吹いてない時はただのオッサン?、でも土岐さんと知り合えて、つくづく幸せと思います。

さて、演奏曲はスタンダード中心で、2回のセットそれぞれ1時間半近いステージ、しこたま演奏しました。(土岐さんといっぱいやりたかった!)

1st
Blues In C
All The Things You Are
Chan’s Song
Someday my Prince will Come
In A Wee Small Hours Of The Morning
I Love You
 
2nd
Stella By Starlight
Anthropology
How Insensitive
All Blues
Body And Soul
Firm Roots
 

さて、来月9/28(金)のmegasameta Quartet@Sometimeは、レギュラーの古野光昭(b)安藤正則(ds)に芸達者、多田誠司(as)を迎えてお届けします。乞うご期待!

7月 megasameta Quartet@Sometime

2012/07/21 at 11:14

7月16日は吉祥寺Sometimeでのリーダーカルテット、メンバーは山口真文(ts)古野光昭(b)安藤正則(ds)。真文さんがフロントの時は、ウエイン・ショーター(ts)の曲をたくさんやります。それらショーターの曲を中心に、同じような抽象性のある曲を多く配置します。難しい曲も多く、結果的にエンターテインメントを離れて難解になってしまうきらいがありますが、そこは演奏の緊張感やテンション、面白さで聴き手の耳を惹き付けるしかない、そんなリスクと背中合わせのバンドです。それがうまくいくと演奏自体に出来事性、事件性を帯びる瞬間が多々あり、このメンバーでしか出来ない音空間が出現します。次回この組み合わせは12月頃を予定しています良ければSometimeに是非お運び下さい。

以下は、当日演奏曲。

1st
Stella By Starlight
E.S.P.
Maden Voyage
Pinocchio
Pee Wee
Solar
 
2nd
I’ll Close My Eyes
Foot Prints
Ana Maria
On Green Dolphin Street
Infant Eyes
Yes Or No
 

 来月のmegasameta Quartet@SometimeはChickenShackの盟友、土岐英史(as)がフロントで8/29(水)にやります。リズムセクションはレギュラーの古野、安藤。乞うご期待!

3つのオーケストラ

2012/07/07 at 02:41

約1週間のあいだに続けて3つのオーケストラを聴きました。いずれも@武蔵野市民文化会館。6月26日ミハイル・プレトニョフ指揮/ロシア・ナショナル管弦楽団、7月2日レオシュ・スワロフスキー指揮/スロヴァキア・フィル、7月3日リオール・シャンバダール指揮/ベルリン交響楽団 。

3日とも中央前の方、だいたい同じあたりに席をとったので、オーケストラの音の違いがはっきりわかって興味深かったです。ロシア・ナショナルはチャイコフスキー、スロヴァキア・フィルはスメタナとドボルザーク、ベルリン・シンフォニーはメンデルスゾーンとベートーベンと、いずれもお国の作曲家の作品を中心に演奏しました。またそれぞれ、ソリストを迎えてのコンチェルトが1曲ずつ。続けて聴くと色々思うところ大でした。

この中で一番だったのは、プレトニョフのロシア・ナショナル。指揮者もオーケストラも世界トップクラスでした。(チケット代4,500円は超お買い得!)ロシアのオケに共通するのは音が太い事、その例にもれず、それぞれのセクションの音が棒のように目の前に飛び出てくる感じ。しかし決して粗野ではなく、室内楽のような緻密なアンサンブルはみごとでした。特にチャイコフスキーの4番は圧巻。この曲はプレトニョフの十八番、スコアの隅々まで緻密に解釈し尽くされ、手勢のロシア・ナショナルも彼の意図を十二分に理解し、無駄のないタクトに大変説得力のある反応を返していました。それだけでなく、ロシアのオケがチャイコフスキーを演奏すると燃え上がるといわれますが、前の席だったので、プレトニョフも奏者一人一人も段々熱を帯びてくるのが身近に感じ取れました。終楽章の怒濤のtuttiはほんとにすざましかった!音楽が「出来事」になるひと時でした。

スロバキア・フィルはモルダウ、ドボルザークのチェロ協奏曲と新世界。お国の作品なのでやはりオケも指揮者も熱くなりました。実は、ドボルザークのチェロ協奏曲は私にとって思い出と思い入れのある作品です。高校生の頃、ラジオでロストロポーヴィッチ+カラヤン+ベルリン・フィルを聴いてぶっ飛び、貯金をはたいてLPを買いに走りました。聴く度に気持ちが熱くなるこの演奏に夢中になりました。その1年後、新聞でロストロポーヴィッチ+N響伴奏のリサイタルがある事を知りました。何と一晩でチェロ協奏曲3曲をやるという今考えると信じられないようなプログラム!1971年11月06日東京文化会館、この日最後にドボコン。この作品は恐らくロストロポーヴィッチ自身にとっても特別なものがあるのでしょう、明らかに気迫のこもり方が違うように感じられました。オケの序奏部が終り、チェロパートの出だしがはじまると、もう私の胸が熱くなりっぱなし、涙が止まりませんでした。生で聴く彼のドボコンは言葉にならない程壮絶。一人の人間がこれほどまでのエネルギーを内にを燃やし、それを強烈な集中力で一音一音に込めていく様は、何か信じられないものを目撃(聴撃)しているかのよう。人生の大事件でした。こんな経験からドボコン=ロストロポーヴィッチというイメージが強すぎて、しばらく他の奏者の演奏には目もくれませんでしたが、ある時フルニエ(セル+ベルリン・フィル)を聴き、ロストロポーヴィッチとは全然違う(剛のロストロポーヴィッチの対極!)本当に素晴らしいドボコンに出会い、目を開かれる思いをしました。(この事については機会があったらまた述べたいと思います。)それから、シュタルケル、デュプレ等色んな演奏を聴くにつけ、この作品の持つ様々な魅力を理解出来るようになりました。光の当て方で違った顔を見せる懐の深い作品で、人間の創作物のなかでも大傑作の一つだと思います。あまりにも色んな演奏をたくさん聴いたので、この作品の要所、聴き所でソリストが、そして指揮者とオケがどう演奏するか?と聴いてしまう自分がいて少し嫌になりますが、どうにも仕方がありません。話は戻りますが、7月2日のソリスト、ヤン・スラヴィクさんとスロバキア・フィルはいずれもロストロポーヴィッチやフルニエ、カラヤンやセル、BPOのスゴさには及びませんが、まことに「誠実」な演奏で十分心にしみました。この演奏に接して「誠実に演奏すること」の大切さを改めて再認識しました。この日最後は新世界でしたが、これがとてもよかった。今まで聴いた新世界とは違い、あんなに情緒と熱気のこもった新世界はとても新鮮でした。さすがお国の血が音に出ますね。スロバキア・フィルの音は剛のロシア・ナショナルとは対照的に、柔らかさが魅力的でした。世界の中堅、実力のあるオーケストラがノッた時のいい演奏を聴かせてもらいました。

ベルリン・シンフォニーは一昔前のオケの音でした。決して悪いわけではありませんが、指揮もオケも凡庸で、前出の二つのオケに比べて聴き劣りがしました。しかし、メンデルスゾーン・ヴァイオリン協奏曲のソリスト、イリヤ・カーラーさんは良かった!このコンチェルトもハイフェッツを始め、色々たくさん聴きこんだので、ドボコン同様細かく聴いてしまうのですが、大変説得力のある演奏でした。この日の一番!

話は戻りますが、ロシア・ナショナルとサン・サーンスのピアノコンチェルトをやった松田華音さんは若干15歳。申し分ないテクニックとほとばしる輝く才気があり、将来必ずや世界に羽ばたくに違いないと確信させる演奏でした。楽しみな目が離せないピアニストです。(同じピアニストとして、少し羨望を込めて。)

オケを3つ続けて聴くなんて滅多にないので、面白い経験でした。大昔に聴いたドボコンの印象が蘇ってきたりして、内面的にも興味深かってです。

豊田勇造 “(だいたい)四十周年Live”@拾得

2012/07/04 at 17:51

70年代の初め京都のライブハウス拾得、玄米定食を食べに立ち寄ったら
誰かがステージで生ギターを弾きながら歌っていた。歌を聴いてたら急に一緒にピアノを弾きたくなって歌の途中なのにそこにあったピアノで突然セッションし始めた。
その曲が終わったら、その「歌うたい」は「誰や知らんけど、次の曲も良かったら一緒に演ろー。」と言って次の曲弾きはじめた。結局そのステージは終わりまで一緒にやってしまった。ステージを降りて来たら「最近自分のバンド作ろうと思てんのやけど、一緒にやらへんか?」これがゆーぞー君との出会い。

この時から彼との長いお付き合いがはじまりました。以来、40年!かけがえのない友人であるとともに、常にリアルに生き、心に映るものすべてを肉声で歌い尽くそうとする素晴らしいミュージシャンです。

6/30、7/1(彼の誕生日)の2デイズLive、ゆーぞー君の歌うたい40周年をこの拾得で祝うのは、何かとても不思議!里帰りですね。

Liveは大盛況で盛り上がりました。ゆーぞー君、そしてYuzo Band、五十嵐君を始めゲストの皆様、拾得のテリー、そして来てくれた皆さん、ありがとう!

勇造くん音楽活動40周年

2012/06/26 at 01:14

7月1日は京都のシンガーゾングライター豊田勇造君の誕生日。彼は今年で音楽活動40周年になります。その記念Liveが目白押しで、私も各地でご一緒します。
彼の歌ってきた歌の数々は、そのまま彼の人生と、巡り会った人々、旅したあちこち、大きな、そして小さな出来事、そして時代の歴史そのものです。彼の体験を通して生まれた歌と言葉には、リアリティーと説得力、共感があります。機会があったらぜひご一聴下さい。

ChickenShack リユニオン 無事終了

2012/06/24 at 05:09

P1010773_2リユニオンLiveは、私達は元よりお客さんも含め、「大同窓会」となりました。今回は大阪ビルボード、名古屋ボトムライン、東京ブルーノートとまわりましたが、いずれも大盛況、特にブルーノート最終日、最終セットは、ブルーノート史上かつてないとお店の人がびっくりする程、すごい盛り上がりでした。私自身も、ウン十年ぶりの興奮を味わいました。お運びと応援ありがとうございました!!! 皆さんのお支えあったからこそ、実現したリユニオンと、心より感謝しています。  一緒に音を出すのは17年ぶりなので、当初どうなるのか少し不安もありましが、リハーサルの冒頭最初の1拍目で、一瞬にしてChikenShackサウンドが蘇ったのには驚きました。全くよどみなく、紛れもないChickenShackの音が自然に紡がれていくのです。まるで昨日まで一緒に演奏してたかのように! バンドってこういうもんなんですね。 おかげさまで、メンバーみんな、手放しで楽しいツアーとなり、こんなに楽しいなら次回また!という気運になっています。ありがたいことに、今後時々は同窓会をやって欲しいという声が多数寄せられ、きっと、来年か再来年また集まることになるでしょう!?(今は内緒ですが、実はサプライズ企画が進行中です。) 乞うご期待、これからも応援宜しくお願いします。