クルン・サイアム/吉祥寺 タイ料理
吉祥寺はエスニック料理も大激戦区。タイ料理で一番と思うのは、「クルン・サイアム」。タイ料理は強い辛、酸、甘味、ナンプラーにスパイス、パクチーやミント等ハーブたっぷり。その一つ一つが強烈な個性を発揮するので、綱渡り的アバンギャルドなバランス感が不可欠な料理。このお店はそのバランス感がとてもいいのです。私のお気にりはタレー・ハッポン・カリー。とろとろ半熟卵とじ海鮮カレー。ぜひお試しあれ!
吉祥寺はエスニック料理も大激戦区。タイ料理で一番と思うのは、「クルン・サイアム」。タイ料理は強い辛、酸、甘味、ナンプラーにスパイス、パクチーやミント等ハーブたっぷり。その一つ一つが強烈な個性を発揮するので、綱渡り的アバンギャルドなバランス感が不可欠な料理。このお店はそのバランス感がとてもいいのです。私のお気にりはタレー・ハッポン・カリー。とろとろ半熟卵とじ海鮮カレー。ぜひお試しあれ!
11月のスケジュール |
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1(木) |
JZ Brat(渋谷)03-5728-0168 w/吉野ミユキ(as)高橋里実(as)堤智恵子(as)矢野伸行(b)公手徹太郎(ds) |
3(土) |
フェローズ (栃木県小山市) 0285-24-0341 Duo w/吉野ミユキ(as) |
7(水) |
Ko-Ko (渋谷) 03-3463-8226 w/吉野ミユキ(as)山本裕之(b)正清泉(ds) |
9(金) |
Ko-Ko (渋谷) 03-3463-8226 w/大友義雄(as)向井滋春(tb)古野光昭(b)藤井学(ds) |
10(土) |
Sometime (吉祥寺) 0422-21-6336 megasameta Quartet w/向井滋春(tb)古野光昭(b)安藤正則(ds) |
13(火) |
ハーバー・ライト (国立) 042-577-5510 w/向井滋春(tb)河原秀夫(b) |
14(水) |
アリエス(御徒 町)03-3831-0523 w/マイク黒宮(vo)近藤淳(vo)風早龍也(b)村田憲一郎(ds) |
16(金) |
あ・うん (新宿) 03-5386-6063 w足立直子(vo)篠塚恵津子(vo) |
17(土) |
Blue Moon (三鷹) 0422-47-1662 Jam host w/古西忠哲(b) |
18(日) |
セロニアス (東中野) 03-3365-0572 Duo w/上西千波(vo) |
19(月) |
Bar Bar Bar (関内) 045-662-0493 w/渡辺明日香(vo) megasameta Trio/河原秀夫(b)関根英雄(ds) |
20(火) |
サムデイ(新橋)03-3536-1777 w/高瀬龍一(tp)伊勢秀一郎(tp)古西忠哲(b) |
22(木) |
そるとぴーなつ (江古田) 03-3993-3400 w/吉野ミユキ(as)矢野伸行(b) |
23(金) |
h.s.trash (市川) 047-323-5066 w/続木Brothers+辻邦博(g,vo) |
25(日) |
Sometime (吉祥寺) 0422-21-6336 w/清水秀子(vo)斎藤誠(b)関根英雄(ds) |
30(金) |
曼陀羅 2 (吉祥寺) 0422-42-1579 Duo ! w/豊田勇造(vo,g) |
私は中学生の頃から「ジャズ喫茶」に出入りするちょっとませた少年でした。学生寮で先輩がかけていたジャズをいっぺんに好きになり、もっと聴きたいとその先輩に言うと、ジャズ喫茶に連れて行ってくれたのがはじまりでした。タバコと珈琲が入り混じった匂いと、店自慢のオーディオから流れる大音量のジャズ。ゆうに数千枚のコレクションからマスターがかけるLPレコードの音を、珈琲をすすりながらただただ黙って聴くだけのお店。私語など厳禁。「通」じみた雰囲気が大人な感じに思え、中学生の私にはわくわくする経験でした。ジャズ喫茶は、今思えばかなりへんてこな商売ですが、当時はそれで成り立っていたのは面白い時代でした。ともあれ、珈琲一杯で何時間も粘れて、ジャズをしこたま聴けるので、すぐ入り浸るようになりました。当初は何の知識もなく、全く真っさらで聴いていたわけで、勿論ジャズの音楽理論なんかはゼロ。「いったい何だかわかんない」のですが、私の耳にはすごく新鮮で面白い音楽に聴こえました。(可能ならあの頃に戻りたい!)ある日、いつものようにジャズ喫茶で聴いていたら、何枚目かにすごく不思議なジャズがかかりました。それまでに聴いたジャズとは全く異質、まるで宇宙人の音楽のよう。同時に背中がゾクッとする程かっこいい!そのレコードは赤いジャケットで、マスターに確かめたらマイルスの新譜、”Miles Smiles” と教えてくれました。それからしばらく、ジャズ喫茶に行く度にこのアルバムをリクエストしていました。理論も何も知らないので、分析的には何がどうかっこいいのかわからないのですが、何度聴いてもゾクゾクしてしまうのでした。もうこれは買うしかないと、輸入版を扱うレコード店に行ったら、新譜なのでアメリカから取り寄せになると言われ、1ヶ月かそこら経った頃、待ちに待った入荷通知(ハガキ)が来ました。受け取りに行く時のわくわくした気持ちは今も忘れられません。かくして、Miles Smiles は私が初めて買ったジャズのレコードとなりました。(実はその時もう1枚買ったのですが、それは、”Solo Monk“。こちらも強烈なインパクトを受けたレコードでした。)その後、”Sorcerer“、”Nefertiti“とマイルスの新譜が出る度に夢中になりました。ミュージシャン経験を積んだ今聴いても、そのかっこよさは全く色あせてはいません。その上、音楽的にも他の追随を許さないとんでもない内容という事がよくわかります。(少年時代の自分はいい感性してたなと、少しまんざらでもない気持ちになります。)
その後、様々なご縁が重なって、図らずも私はジャズピアニストになってしまいました。なぜ中学時代の事を書いたかと言うと、私のジャズ人生でマイルスから受けた影響、教えられた事は計り知れないのですが、振り返ってみるとマイルスとの出会いは、ジャズ喫茶で初めて聴いた衝撃の Miles Smiles にさかのぼるからです。<マイルスに教えられた事その2に続く→>
9/28(金)吉祥寺Sometimeでアルトサックスの多田誠司を迎え、拙リーダーライブをやりました。この日はレギュラーの古野(光昭)さんが熱を出したため急遽、山田晃路(b)にスイッチ、当日急に代役をお願いしたにもかかわらず、何の違和感もなくきっちり演奏してくれました。さすが。ドラムはおなじみ安藤正則(ds)、すごくいい感じでワイルド。カッコイイ。
多田君は相変わらず素晴らく、前回ご一緒した時より進化していました。音色やニュアンス、タイムを自由自在に駆使し、「音のそぶり、ジェスチャー」を効果的に使うアプローチが大変印象的でした。ソロが進行する程に、きわどい所でメイクセンスするエッジィーな瞬間が多々生まれ、インテンポ、インコードなのに、アウト感漲る演奏。今まで聴いた事のない、正に多田ワールド。特筆すべきは、このようなアプローチが行き過ぎると「音の曲芸、サーカス」、はたまた「下品、キワモノ」になりかねませんが、音楽表現を逸脱しない自然な自省があるのが素晴らしく、彼のセンスの良さに感心しました。今、私が注目するイチ押しのサックス奏者です。
この日の演奏曲は:
1st You Are My Everythin Voyage Maden Voyage Up Jumped Spring A Nightingale Sang In Berkley Square So In Love 2nd Without A Song Blue Monk Little B’s Poem 500 Miles High Darn That Dream Black Nilemegasameta Quartet@Sometime、10月は諸般の事情でお休みとなり、11/10(土)、フロントには日本を代表するトロンボニスト、向井滋春の他、レギュラーの古野光昭(b)、安藤正則(ds)で演奏します。ぜひお運び下さい!