7月 megasameta Quartet@Sometime

2012/07/21 at 11:14

7月16日は吉祥寺Sometimeでのリーダーカルテット、メンバーは山口真文(ts)古野光昭(b)安藤正則(ds)。真文さんがフロントの時は、ウエイン・ショーター(ts)の曲をたくさんやります。それらショーターの曲を中心に、同じような抽象性のある曲を多く配置します。難しい曲も多く、結果的にエンターテインメントを離れて難解になってしまうきらいがありますが、そこは演奏の緊張感やテンション、面白さで聴き手の耳を惹き付けるしかない、そんなリスクと背中合わせのバンドです。それがうまくいくと演奏自体に出来事性、事件性を帯びる瞬間が多々あり、このメンバーでしか出来ない音空間が出現します。次回この組み合わせは12月頃を予定しています良ければSometimeに是非お運び下さい。

以下は、当日演奏曲。

1st
Stella By Starlight
E.S.P.
Maden Voyage
Pinocchio
Pee Wee
Solar
 
2nd
I’ll Close My Eyes
Foot Prints
Ana Maria
On Green Dolphin Street
Infant Eyes
Yes Or No
 

 来月のmegasameta Quartet@SometimeはChickenShackの盟友、土岐英史(as)がフロントで8/29(水)にやります。リズムセクションはレギュラーの古野、安藤。乞うご期待!

3つのオーケストラ

2012/07/07 at 02:41

約1週間のあいだに続けて3つのオーケストラを聴きました。いずれも@武蔵野市民文化会館。6月26日ミハイル・プレトニョフ指揮/ロシア・ナショナル管弦楽団、7月2日レオシュ・スワロフスキー指揮/スロヴァキア・フィル、7月3日リオール・シャンバダール指揮/ベルリン交響楽団 。

3日とも中央前の方、だいたい同じあたりに席をとったので、オーケストラの音の違いがはっきりわかって興味深かったです。ロシア・ナショナルはチャイコフスキー、スロヴァキア・フィルはスメタナとドボルザーク、ベルリン・シンフォニーはメンデルスゾーンとベートーベンと、いずれもお国の作曲家の作品を中心に演奏しました。またそれぞれ、ソリストを迎えてのコンチェルトが1曲ずつ。続けて聴くと色々思うところ大でした。

この中で一番だったのは、プレトニョフのロシア・ナショナル。指揮者もオーケストラも世界トップクラスでした。(チケット代4,500円は超お買い得!)ロシアのオケに共通するのは音が太い事、その例にもれず、それぞれのセクションの音が棒のように目の前に飛び出てくる感じ。しかし決して粗野ではなく、室内楽のような緻密なアンサンブルはみごとでした。特にチャイコフスキーの4番は圧巻。この曲はプレトニョフの十八番、スコアの隅々まで緻密に解釈し尽くされ、手勢のロシア・ナショナルも彼の意図を十二分に理解し、無駄のないタクトに大変説得力のある反応を返していました。それだけでなく、ロシアのオケがチャイコフスキーを演奏すると燃え上がるといわれますが、前の席だったので、プレトニョフも奏者一人一人も段々熱を帯びてくるのが身近に感じ取れました。終楽章の怒濤のtuttiはほんとにすざましかった!音楽が「出来事」になるひと時でした。

スロバキア・フィルはモルダウ、ドボルザークのチェロ協奏曲と新世界。お国の作品なのでやはりオケも指揮者も熱くなりました。実は、ドボルザークのチェロ協奏曲は私にとって思い出と思い入れのある作品です。高校生の頃、ラジオでロストロポーヴィッチ+カラヤン+ベルリン・フィルを聴いてぶっ飛び、貯金をはたいてLPを買いに走りました。聴く度に気持ちが熱くなるこの演奏に夢中になりました。その1年後、新聞でロストロポーヴィッチ+N響伴奏のリサイタルがある事を知りました。何と一晩でチェロ協奏曲3曲をやるという今考えると信じられないようなプログラム!1971年11月06日東京文化会館、この日最後にドボコン。この作品は恐らくロストロポーヴィッチ自身にとっても特別なものがあるのでしょう、明らかに気迫のこもり方が違うように感じられました。オケの序奏部が終り、チェロパートの出だしがはじまると、もう私の胸が熱くなりっぱなし、涙が止まりませんでした。生で聴く彼のドボコンは言葉にならない程壮絶。一人の人間がこれほどまでのエネルギーを内にを燃やし、それを強烈な集中力で一音一音に込めていく様は、何か信じられないものを目撃(聴撃)しているかのよう。人生の大事件でした。こんな経験からドボコン=ロストロポーヴィッチというイメージが強すぎて、しばらく他の奏者の演奏には目もくれませんでしたが、ある時フルニエ(セル+ベルリン・フィル)を聴き、ロストロポーヴィッチとは全然違う(剛のロストロポーヴィッチの対極!)本当に素晴らしいドボコンに出会い、目を開かれる思いをしました。(この事については機会があったらまた述べたいと思います。)それから、シュタルケル、デュプレ等色んな演奏を聴くにつけ、この作品の持つ様々な魅力を理解出来るようになりました。光の当て方で違った顔を見せる懐の深い作品で、人間の創作物のなかでも大傑作の一つだと思います。あまりにも色んな演奏をたくさん聴いたので、この作品の要所、聴き所でソリストが、そして指揮者とオケがどう演奏するか?と聴いてしまう自分がいて少し嫌になりますが、どうにも仕方がありません。話は戻りますが、7月2日のソリスト、ヤン・スラヴィクさんとスロバキア・フィルはいずれもロストロポーヴィッチやフルニエ、カラヤンやセル、BPOのスゴさには及びませんが、まことに「誠実」な演奏で十分心にしみました。この演奏に接して「誠実に演奏すること」の大切さを改めて再認識しました。この日最後は新世界でしたが、これがとてもよかった。今まで聴いた新世界とは違い、あんなに情緒と熱気のこもった新世界はとても新鮮でした。さすがお国の血が音に出ますね。スロバキア・フィルの音は剛のロシア・ナショナルとは対照的に、柔らかさが魅力的でした。世界の中堅、実力のあるオーケストラがノッた時のいい演奏を聴かせてもらいました。

ベルリン・シンフォニーは一昔前のオケの音でした。決して悪いわけではありませんが、指揮もオケも凡庸で、前出の二つのオケに比べて聴き劣りがしました。しかし、メンデルスゾーン・ヴァイオリン協奏曲のソリスト、イリヤ・カーラーさんは良かった!このコンチェルトもハイフェッツを始め、色々たくさん聴きこんだので、ドボコン同様細かく聴いてしまうのですが、大変説得力のある演奏でした。この日の一番!

話は戻りますが、ロシア・ナショナルとサン・サーンスのピアノコンチェルトをやった松田華音さんは若干15歳。申し分ないテクニックとほとばしる輝く才気があり、将来必ずや世界に羽ばたくに違いないと確信させる演奏でした。楽しみな目が離せないピアニストです。(同じピアニストとして、少し羨望を込めて。)

オケを3つ続けて聴くなんて滅多にないので、面白い経験でした。大昔に聴いたドボコンの印象が蘇ってきたりして、内面的にも興味深かってです。

魚力海鮮寿司ルミネ立川店

2012/07/06 at 15:07

uoriki

立川駅駅ビル「ルミネ」のB1新宿寄りの端に「魚力海鮮寿司」があります。となりの魚屋「魚力」の直営。

セットメニューはどれも1,000円前後、この値段でこのクォリティーは中々見つかりません。コストパーフォーマンスは上々!

豊田勇造 “(だいたい)四十周年Live”@拾得

2012/07/04 at 17:51

70年代の初め京都のライブハウス拾得、玄米定食を食べに立ち寄ったら
誰かがステージで生ギターを弾きながら歌っていた。歌を聴いてたら急に一緒にピアノを弾きたくなって歌の途中なのにそこにあったピアノで突然セッションし始めた。
その曲が終わったら、その「歌うたい」は「誰や知らんけど、次の曲も良かったら一緒に演ろー。」と言って次の曲弾きはじめた。結局そのステージは終わりまで一緒にやってしまった。ステージを降りて来たら「最近自分のバンド作ろうと思てんのやけど、一緒にやらへんか?」これがゆーぞー君との出会い。

この時から彼との長いお付き合いがはじまりました。以来、40年!かけがえのない友人であるとともに、常にリアルに生き、心に映るものすべてを肉声で歌い尽くそうとする素晴らしいミュージシャンです。

6/30、7/1(彼の誕生日)の2デイズLive、ゆーぞー君の歌うたい40周年をこの拾得で祝うのは、何かとても不思議!里帰りですね。

Liveは大盛況で盛り上がりました。ゆーぞー君、そしてYuzo Band、五十嵐君を始めゲストの皆様、拾得のテリー、そして来てくれた皆さん、ありがとう!